【臨時列車】京王ライナー Mt.TAKAO号に乗ってみた。(2019.05.12)
本日所用により高尾に来ているのですが、一通り用は済みましたので、これから帰ろうとしているわけであります。ということで今日乗る列車はこちら。
京王ライナーでございます。京王ライナーとは首都圏私鉄のここ数年の「ライナーブーム」に乗っかる形で昨年より運行されている列車です。座席料金はどこから乗っても400円。比較的リーズナブルですね。
普段、京王ライナーは新宿⇔京王八王子の通勤通学や休日の移動をより快適にするために設けられているのですが、この、新宿⇔高尾山口を運行する、「Mt.TAKAO号」は首都圏住民御用達の高尾山登山の乗客のために3月から定められた日(土休日)のみ運行されている臨時列車です。昨年も「高尾山ハイキング号」という名前で運行されていたので、ある程度集客が見込めると判断されれば、今年の冬季や来年も運行されるかもしれません。(仮に乗客がいなくても、高尾山や京王ライナーの宣伝活動にはなっているのかもしれませんが…)
一応、高尾駅(南口のみ)の紹介も入れておきます。
駅から少し離れたところでは、JR中央本線を見ることができます。といってもフェンスがあるので、近づけません。東京~高尾(~大月、河口湖)で走行されているE233系のほか、高尾から(八王子、立川始発もあり)甲府方面へ向かう211系が停車しています。高尾駅は東京の都市圏輸送と山梨方面の郊外輸送の分岐点ですので、このように少し変わった風景も見ることができます。
駅前にはマックや、少しレトロな商店街のようなものもあります。
こちらは京王ストア。近くに団地が点在しているので、日常生活に必要なものは揃うようになっています。
北口には歴代の天皇皇后が眠る武蔵陵墓地(最近悪いニュースで話題になっていましたが)もある、歴史ある町です。
そうこうしているうちに発車時刻が近づいてきたので駅へ向かいます。
手前がJR線、奥が京王線となっています。色で明確に分かれているのでわかりやすいです。この、南口改札はJRと京王の改札があるのですが、北口改札はJRのみです。ただし、北口にも京王の券売機はあり、改札も共同使用ということになっているので、JRの高尾駅を経由して京王の高尾駅まで来ることができます。
京王ライナーは次発です。ちなみに新宿先着は先発の準特急です。笑
それでは改札を通ります。
ホームまでの通路では、JR高尾駅を一望できます。
このブログ、二回目の登場、E233系T24編成(中央線開業130周年ラッピング)です。
本日乗る列車のポスター。
階段の前にも看板がありました。余程この列車を宣伝したいのですね。
京王線のホームはJRよりも高いところにあるので、中央線を見下ろすような風景になります。山(というか丘)のようなものも確認できます。
通路をうろうろしている間に先発になっていました。
高尾山口方面の様子。
トンネルを抜けると…というような雰囲気が感じられ、とても興奮します。
そうこうしているうちに入線。(またまたシャッタースピードの調整ミス)
いざ。乗車です。
乗車すると、リラックス効果のありそうな音楽が。高級感を演出しているのでしょうか。
車内は比較的空いている、という表現が正しいのでしょうか、あまり人は乗っていないようでした。ただ、座席は前から詰められており、少し窮屈な印象を受けました。チケット購入の際に座席指定はできないとの案内がでていたので、座席の予約システム上の問題であると思われます。
こちらが停車駅。新宿発の列車は途中駅がなく、ノンストップで高尾山口に着くのですが、逆の高尾山口発の列車は途中駅が7駅もあるので、高尾山から帰る乗客にとってはやや煩わしく感じられると思います。
私の席は9号車の最前、窓側でした。
窓側と言っても横には壁があり、景色は見えませんでした。デュアルシートの大きな弱点ですね。少し残念です。
ここからは少し設備の紹介をさせていただきます。
座席の下をのぞくとコンセントが2つあります。
今回私は使いませんでしたが、主として通勤時間帯を走行する列車としては、大変ありがたい設備だと思います。
Wi-Fiも飛んでいます。京王電鉄のフリーWi-Fiもあるようですが、私はWi2に加入していたのでそちらに接続しました。
恐らくほぼ独占状態でしたので、とても快適に使うことができました。
先ほどのWi-Fiのステッカーの隣に貼ってあった「ナノイー搭載車両」というのも京王電鉄のアピールポイントのようです。
そうこうしている間に、高幡不動です。この辺りは特によく停車しますね。
高幡不動は中央大学が始業時刻を近くにある明星大学と同じ時刻にしたことで、平日の通勤通学の時間帯、ものすごく混んでいるようです。
そして府中を発車すると
次は新宿です。このタイミングで車掌さんが来ます。
最初検札をするのかと思ったのですが、オリジナルグッズの配布でした。
ライナー系の列車は通常快速に分類されるので、京王ライナーも同様だと思っていたのですが、ハイキング「特急」のようです。(ちなみに種別としては「京王ライナー」という名称がそのまま種別になっているようです。)
正直、そんなに欲しいものではなかったですが、このような細かいサービス精神自体は素晴らしいと思います。
ここでほかの電車が安全確認を行う関係で、ドアは開きませんが多磨霊園駅で運転見合わせです。と言っても、1、2分で運転再開しました。
調布駅のあたり。(地下)調布を通過する電車は珍しいのではないかと思います。
この辺りで私は大学の講義の復習をしていましたが、揺れも少なく、とても快適でした。
明大前で一時停車です。ドアは開きません。
東急東横線から副都心線を経由して西武池袋線へと通るS-TRAINでも、同様の停車があったような気がします。京王線にはロングシート、全席自由で運転している特急があるので、このような停車があると速達性は低下するのではないかと思います。
ただ、ロングシートで高尾から新宿まで乗車するのは体力を消費しますから、その点では当列車が不必要ということではないような気がします。
そして終点の新宿に到着です。途中運転見合わせがありましたが、どこかで回復運転を行っていたらしく、到着時刻は定刻でした。
乗り心地はかなりよかったように感じられます。以前S-TRAINに乗ったことがあるのですが、その時はかなり揺れたので、もう乗りたくないと思いましたが、今回はライナーとは思えない程揺れませんでした。京王線は関東私鉄他社よりも30cm程度幅の広い軌道(線路)を使用しているので、揺れにくいのかもしれませんね。(それでも狭軌に分類されるのですが)
車内はこんな感じです。
椅子もかなり高級感があり、枕部分が硬すぎず柔らかすぎずの絶妙な柔らかさでした。
ライナー用車両としては十分な設備だと思います。
ちなみに下車時間があまり長くないので、あまり長居はできません。すぐに駅員さんが入ってくるので、車内を見たかったら走行中や途中駅停車中のほうがいいと思われます。
降りた後に気付いたですが、今回乗ったのは「令和」のヘッドマークがついていないタイプでした。「令和」のヘッドマークがついた編成もあるので、ご乗車の際にはぜひ「顔」も見てあげてください。
駅に号車案内があります。
ということで今回はここまでです。最後までお読みいただき、ありがとうございました!!